学園長 式辞

 おはようございます。

 3学期の終わり、1年の終わりにあたりお話をします。3学期の終わりの春休みに諸君らにしてほしいことを考えました。中学校と高校、両方に共通してお願いしたいことは、本を読むということです。3月で1年が終わり、4月から新しい学年になります。3年生は卒業していなくなってしまいました。4月になると、新しい中学1年生、高校1年生が入ってきます。新しい年に向かって、もちろん、どんな年にするかと考える必要があります。しかし、考えても新しいアイディアが出てこなかったらどうしますか。まさか、親に「どうする」と聞いてその通りにするということは、みんなしないでしょう。では、友達と話して自分は何をするのか決めるのか。それで、自分の生き方を決めるというものでもないでしょう。よって、新しいアイディアはどこからか仕入れてくる必要があります。
 テレビを見ていいアイディアがくるか。テレビを見てもいいアイディアはありません。では、新聞にはいいアイディアが載っているか。私はそうとも思えない。新聞の売れ行きがどんどん下がっていて、若い人は特に新聞を読まない。じゃあ、インターネットの上にいいアイディアは出ているのか。確かに、インターネットにもいいアイディアが少しはあります。でも、いいアイディアが一番あるのは本だと思います。今まで、何十年、何百年かかって人類が蓄積してきた知識が本という形であると思います。だから、本を選んで自分にぴったりくる本を選んで、その本からアイディアを見つけ出して、それを加工し来年の行動の指針にして、PMに落とし、さらにTMに落とすということを3月の終わりにやってほしいと思います。

 高校生の諸君には本を2冊用意しました。「東大生が教える集中術」と「東大生だけが知っている!今から間に合う超短期勉強術」です。この本を読まないというのはがっかりするので、是非読んでください。そして、読むだけで終わるのではなく、PMを使って自分が使えると思った箇所をまとめましょう。4月の初めに課題として提出をしてほしいと思います。中学生はどんな本でも良いので、1日に1冊くらい新しい本を読んでほしいです。学校の図書室で本を借りてもいいですし、これはいい本でずっと読みたいなという本は保護者に買ってもらってお家で読んでみてください。読書に対する取り組みというのを春休みの課題としたいと思います。

 それでは、いい春休みを過ごして、4月に学校で会いましょう。


2016年3月18日 学園長 西 和彦