保護者代表 挨拶


 大変僭越ではございますが、新入生の保護者を代表いたしまして、一言ご挨拶申し上げます。

 長かった冬が終わり、ようやく満開の桜咲く春が訪れました。 本日は、子供たちのためにこのように盛大な入学式を開催していただき、誠にありがとうございます。 先ほどから子供たちの真新しい制服姿を見ておりますと、ようやくまた一つ階段を昇ったという思いで感無量です。 理事長先生、学園長先生をはじめ、関係者の皆様から温かいお祝いのお言葉をいただき、まことにありがとうございます。 子供たち同様私たち保護者も大変嬉しく思っております。

 さて、新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。 夢にまで見た須磨学園の制服を着て、登校した気分はいかがですか? つい先日まではランドセルを背負い小学校に通っていた幼かった皆さんが、私にはとても立派で頼もしい中学生に見えます。 これまで目標校であった須磨学園が、これからは皆さんの母校になるのです。 今、喜びと希望に満ち溢れ、自己実現に向けて頑張ろうという意欲で一杯のことと思います。 どうか今の気持ちを忘れずに、これから始まる6年間の学園生活を有意義なものにしていってほしいと思います。

 ところで、1969年に人類で初めて月面着陸に成功したアポロ11号のアームストロング船長は月に降り立つ時にこう言ったそうです。 「この一歩は一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては大きな一歩になるでしょう」と。 皆さんの人生にとって中学時代は多くの仲間たちと、日々勉強に、行事に切磋琢磨し、たくさんの経験と素晴らしい思い出を作ります。 このことは、これからの人生の大きな礎となるでしょう。そして、大人へと成長した皆さんが、社会で活躍する人となり、これからの未来を作っていくのです。 今日の日に踏み出そうとしている小さな一歩は、社会においては大きな希望の一歩となるのです。 どうか、須磨学園で、この大事な一歩を力強く踏み出して下さい。

 教職員の皆様、なにぶん子供たちはようやく人生の階段のほんの数段を昇ったところです。 これから悩んだり、壁にぶつかったり、何かとご指導いただくことばかりかと思いますが、時には厳しく、時には温かいご指導とお力添えをよろしくお願いいたします。 私たち保護者も、本日、子供たちと一緒に須磨学園に入学させていただいたものと思っております。どうか親子ともども、ご指導を賜りますようお願いいたします。

 最後に本学園のますますのご発展とここにお集まりの皆様のご健勝をお祈りいたしまして、保護者代表のご挨拶とさせていただきます。



2015年4月4日  保護者代表 藤本 貴義