保護者代表 挨拶


 大変僭越ではございますが、新入生の保護者を代表いたしまして、謹んでお礼の言葉をのべさせていただきます。

   理事長先生、学園長先生をはじめ、各学園関係者の皆様、本日はこのような盛大な入学式を催していただき、また、温かいお祝いのお言葉を頂戴いたしまして、子供たちはもとより、保護者一同、たいへん嬉しく存じております。

   いま、子供たちが真新しい制服に身を包み、喜びと期待に大きく胸を膨らませ、ここに座っている姿を見ますと、ほんの数ヶ月前まで未だ小学生でありながら、長く辛い受験勉強に挑み努力している姿が思い出され、晴れて本日の入学式を迎えられたことにこの上ない喜びを感じております。

 我が家では常々子供に「希望中学への合格がゴールではない」という話をしておりました。中学に入学してから、次の目標に向かってどれだけ努力をするのかが重要ではありますが、まさに、須磨学園の「なりたい自分になる」という教育方針は、その目標のベースになるものではないでしょうか。そして、さらに夢を大きく膨らませ実現する為に、共に学ぶ友人たちと切磋琢磨しつつ歩む一歩一歩の積み重ねが、青春時代の誇りとなり、掛け替えの無いものであって欲しいと切に願うものであります。

 これからの六年間、子供たちには戸惑いや困難もあるかと思います。それらから逃げることなくチャレンジし続けられる様、私達保護者も家庭でしっかり支え、ともに成長してまいりたいと思っております。

 教職員のみなさま、どうか、時には厳しくまた温かく、ここに集う五期八十四名の子供たち全員が、希望あふれる未来へ、磐石な土台作りの時期としての六年間を過ごせますよう、ご助言、ご指導のほど心よりお願い申し上げます。

2008年4月5日 保護者代表 吉岡則明