学年部長 挨拶


 第1学年を代表いたしましてご挨拶申し上げます。新入生の皆さん、保護者の皆様、ご入学おめでとうございます。

 新入生のみなさん、みなさんは今日という日をどのような思いで迎えられましたか?中学生の時よりももっと大きな世界で、思う存分自分の力を試してみたいと夢や希望に満ちあふれ、この満開の桜の中、坂道を登ってこられたのではないでしょうか。それと同時に、心のどこかでは「友達はできるだろうか」「高校の勉強は難しくて、ついていけないのではないだろうか」という、不安も抱えていたのではないかと思います。正直に言えば、われわれ学年団も同じ気持ちでした。みなさんとともに歩むことのできるこれからの3年間が楽しみで、わくわくしながらみなさんをお待ちしていました。しかし実際にみなさんの顔を見るまで、心のどこかに不安な気持ちがありました。その不安を消そうと、毎日願書の写真を眺めてはみなさんの顔を覚えていました。そうすることで、今はまだ誰もいない教室に入るとみなさんひとりひとりの顔が浮かび、心の不安がすぅーっと消えていったのです。そして、こうしてみなさんを迎えた今日、われわれはみなさんと過ごす日々への夢と希望に満ちあふれています。

 先日のオリエンテーションでもお話ししたように、これからの高校三年間はみなさんが「なりたい自分」というまだ見ぬ未来の自分について考え、その夢を現実のものとするために努力を重ねていく日々だと思います。夢が大きければ大きいほど、その実現には長く苦しい道のりが待っていることでしょう。そんな時、みなさんの支えとなるのが今日ここに共に入学した多くの友人たちです。ここにいる382名はそれぞれ違った個性を持っています。お互いの個性を認め合い、信頼関係を築くことで、時には支え合い、また時には良きライバルとして競い合うことができるはずです。3年後にはその友人がみなさんにとって一番の宝物になっていることでしょう。

 そうして自らの夢を追い続けていくみなさんに心がけて欲しいことがあります。「自分を律する」ということです。自分の中にしっかりとした判断基準を持ち、その基準に従って行動できる人になって欲しいのです。タイムマネジメント・プロジェクトマネジメントを活用し、時間を有効に使い、実際に行動する際には従うべき行動基準があってそれに沿って動くことができる。そうすることによって一歩一歩「なりたい自分」へと近づいて行くことができるのではないでしょうか。わたしたちはみなさんの夢の実現を全力で支え続けていきます。

 最後になりましたが、保護者の皆さま、ご子息・ご子女が3年後に大きな目標を達成できますよう、本校の教育方針をご理解の上、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。  以上、簡単ではございましたが、挨拶とさせて頂きます。

2008年4月5日 学年部長 吉川竜浩