理事長 式辞


満開の桜の中、真新しい制服に身をつつんで入学していらっしゃった 中学四期生、八十三名の皆さん、 私たちは皆さんの入学を心より歓迎します。

保護者の皆様、 ご子女のご入学をお慶び申し上げます。
中学入試は、「親の入試」と呼ぶ人もいます。 保護者の皆様の支えなくしては なしえなかったことだと思います。
おめでとうございます。

ご来賓の皆様に、お礼申し上げます。
ご来賓の皆様には大変お忙しい中、また、足元の悪い中ご臨席を賜り、 ありがとうございました。
今日からの三年間、中学四期生をどうか温かく見守り、 激励してくださいますように、お願い申し上げます。

さて、新入生の皆さん、
皆さんは、中学入試という目標に取り組み、
挑戦し、そして、合格されて、
須磨学園に入学してこられました。

小学校時代は、遊びたい時期に、遊びたい気持ちを我慢して 勉強に取り組んでこられたことでしょう。
須磨学園中学校に入学したから、受験は終わったから、 勉強から解放されたと思っている人はいませんか。
もし、そのように思っている人がいれば、 今日から、また心を新しくしてください。

これからの六年間は、皆さんが将来大学で 「さらに深く学ぶ」ための準備期間です。
次の段階の教育を受けるにふさわしい学力を 身につけることが目的のひとつとしてあります。

そして、それは同時に皆さんが大人になって 社会の中で、 「よりよく生きていくために必要な知識を身につけ、 知恵と力を育てる」期間です。


この時期に、みなさんの人格の大部分が 形作られると言われています。
どうか、手を抜かないで、全力で物事に取り組んでください。


「自分自身がこうありたいと思う自分になること」
・・・私たちはそれを「to be my self,...」と呼んでいますが、・・・

私たちは、みなさんが、自分の夢や目標に近づくためには、苦しいことも、つらいことも、嫌だと思わない。それを乗り越えていこう、挑戦しようという、心の持ち主だと、私たちは見ています。

ですから、私たちの仕事は、みなさんをやさしく育み導くだけでなく、 時には叱咤激励しながら、皆さんが進んでいく道を示し、 環境を整え、困難もよろこびも共にしながら、共に成長していくことです。

ひたむきに努力を積み重ねてきた人達にもたらされる深いよろこびと満足を、 みなさんに経験してもらうことを強く願っています。

六年先がはっきりと見えている人もあまり多くいないと思います。 六年後のみなさんには、どういう景色が見えているのかを、楽しみにしています

保護者の皆様、 これからの須磨学園中学校での生活は保護者の皆様のご理解とご協力なくしては成り立ちません。 どうぞ、温かいご理解とご支援とご協力をお願いいたします。
大切な子どもさんを六年という長きにわたって 私たちに託していただけることを感謝いたします。
同時にその責任の重さに身が引き締まる思いでございます。

私たちは、ご子女を全力でお育てし、 情熱を持って指導にあたらせていただくことを 学園を代表し、ここで、お約束いたします。

それでは、須磨学園中学校四期生の皆さん、
元気で出発しましょう。

これからのみなさんの健闘と活躍を祈って、私の式辞とします。



2007年4月7日 理事長 西泰子